引越し業者への依頼は早めに行いましょう
1年の中で1番引越しが多いのはどの時期でしょうか。
最も多いのが3月、4月、それに次いで多いのが8月10月になっており、3月4月の引越しは年間の引越し件数の実に3割を占めています。
そしてその中でも、金、土、日曜日はどこの業者でも大変需要が多くなります。そのためその時期に引越しを希望するのであれば、ぜひ早めに依頼しましょう。遅くても1か月前には業者選びはしておきたいところです。
どの業者に頼んだらよいのでしょうか
引越し業者と一言で言っても、その形態は様々です。
テレビなどで頻繁にCMを出しているような大手から、小さな運搬会社が引越しも請け負っているような場合もあります。
どの引越し業者に依頼するかは、引越しの規模にももちろんよりますが、引越しをする人の価値観による部分も大きくなります。
多少料金が高くてもサービスの質や安心してまかせられる大手業者に頼むか、または少しくらい家具に傷が付いたとしても、とにかく料金が安い方がいい、と考えて激安の引越し業者に頼むか、それは本人の価値観によります。
一般的な考え方を言えば、荷物が多めの中距離移動の引越しは大手業者、荷物が比較的少なく移動距離も短いような引越しは、地元の評判のよい引越し業者に頼むのがよいと思われます。
業者選びのポイントは?
引越し業者を選ぶ際には、たくさんある業者の中からまずは3、4社程度をピックアップする必要がありますので、インターネットの一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。
大抵の一括見積もりサービスは大手業者から地元密着型の業者まで幅広く登録されていますので、まずはそれらの登録業者の多い一括見積もりサービスを利用するのが良いでしょう。
インターネットの一括見積もりサービスは、基本的な情報を入力フォームから送信すると、各社から見積もりが届く便利なサービスです。
失敗しないための賢いテクニックとしては、インターネットの一括見積もりサービスを利用して条件の合う業者を3、4社程度に絞ってから、それらの業者には訪問見積もりの依頼をすることです。
引越し当日になってから、聞いたより荷物が多かったとか、大きいトラックが横付けできなかった、などの理由で追加料金を請求されるなどといったトラブルを避けることが出来ますので、特別な事情がないのであれば、最終的には訪問見積もりの依頼をするようにしましょう。
ほとんどの引越し業者は、「全日本トラック協会」に加入しており国土交通省の定めた「標準引越運送約款」を採用しているはずです。
この約款の規定には、見積もりは原則無料と定められています。
下見の交通費の実費を請求されることがまれにありますが、その場合も事前に説明する事が義務付けられていますので、嫌であれば見積もりそのものを断ってもよいでしょう。
何れにしても、1社だけでの見積もりでは適正な価格かどうかの判断がしかねるため、必ず数社の見積もりを取り相場を知るとともに、比較検討をしましょう。値段の交渉にも役立ちます。
また、安いというだけで決めるのも危険です。サービスの内容をよく比較して納得した上で選ぶようにしましょう。
見積もりを取った上で選ばなかった業者には、丁寧に断りの電話を入れましょう。気が引けると言う人もいますが、気遣いは無用ですので連絡は必ずするようにしましょう。(断りの連絡をしないと、その後も業者側から確認の連絡が入ったりしますので、マナーとしても断ることが必要です。)
業者のピックアップの目安や、見積もり依頼の注意点
業者のピックアップの目安や、見積もり依頼の注意点は次の通りです。
(1)国土交通省の認可を受けている業者ですか?
まずは何より「国土交通省の認可を受けた正式な免許を持つ運送業者か?」という事が大切です。
この業者は「緑色ナンバー」を付けたトラックで営業しています。
更に先程もお話しした「全日本トラック協会」に加入しており国土交通省の定「標準引越運送約款」を採用している業者を選ぶことも重要になります。
万一、引越し荷物の紛失や破損などがあった場合には、この約款により3か月以内に通知をすれば補償を受けられる事になっています。
(2)打ち合わせは熱心にしてくれますか?
見積もりをする時に「打ち合わせ項目」(後述)について、しっかりと打ち合わせをしてくれるかどうかよく観察しましょう。熱心に詳しい打ち合わせをする業者は、利用者とのトラブルが起きないように安全に引越しを行うように心がけていると見てよいでしょう。
(3)評判はいいですか?
大手の業者を選ぶような場合でも、CMなどの広告文句を鵜呑みにしてはいけません。問い合わせた時の応対や見積もりに来た際の担当者の態度なども参考にして選びましょう。
中小の業者を選ぶ場合は、地元での評判がとても参考になるでしょう。
身近に引越し経験者がいれば、その人に聞いてみると1番役にたつかもしれません。
(4)料金の算出方法は明確ですか?
引越し料金の算定方法の基準が明確になっているかどうかは、大変重要なポイントになります。
チェック項目は次の通りになります。
- 1、運賃(基本料金+割増料金+車両留置料)
- 2、実費(人件費+梱包資材+特殊機械使用料など)
- 3、オプション料金
内金や手付金を請求したり、「今すぐ決めれば値引きする」などの条件を言って来たりするような業者はやめておきましょう。(内金、手付金は国土交通省の約款により禁じられています。)
また、見積書を出さなかったり、名刺の裏に見積額をメモ書きするだけのような業者もやめましょう。
(5)引越しに関するアドバイスなどをしてくれますか?
引越しの当事者であるこちらの希望をよく聞き、適切なアドバイスをしてくれる業者がよいでしょう。
たとえばこちらの希望が「安く引越ししたい。」と言うものだった時に、安く引っ越すためのアドバイスをどれだけしてくれるか見てみましょう。
アドバイスの具体例は以下の通りです。
1、荷造りや梱包開梱は自分でやった方がいい。
2、梱包の資材は自分で準備した方がいい。
3、荷物を減らすため、不用品は処分してから引っ越した方がいい。
4、土日や祝日は料金が高くなるので、都合がつくなら平日の方がいい。
こんなアドバイスをしてくれる業者はいい業者と言えるでしょう。
また、業者によっては依頼主が友人などの人手を用意すれば、作業員を減らし減額してくれるところもあります。しかし、友人などに頼んでも当日必ず来れるかわからないし、体力や能力もわからず引越しがはかどるとは限りません。
安くなっても、結局時間がかかって延長料金がかかってしまっては本末転倒だし、運搬物の破損などがあった時の責任の所在も明らかでなくなり、補償を受けられないと言った事も考えられます。
このようなデメリットも含めてアドバイスしてくれる業者なら信用できます。
逆に業者側の都合ばかりを押し付けてくるようなら、やめておいた方がよいでしょう。
面倒でも、数社に見積もりをお願いして比較することが大事だとわかりました。早めから準備しようと思います。
やっぱり大手の業者の方が、傷がついたりしないなど、安心感はあるんですね。
県内の移動なので迷っていましたが、やっぱり大手の業者に頼むことにしてみます。
また、業者に見積もりを依頼する際は、安く引っ越すためのアドバイスをどれだけしてくれるのかで見極めてみます。
引っ越し代はなるべくおさえたいと思いますが、荷物が多い中距離移動の引越しの場合は大手の業者の方がいいんですね。とても参考になりました。
引っ越し業者は3回利用したことがありますが、他社で見積もりもせず、すぐに決めていました。
見積もりを何社にもすると、決定した業者以外に断らないといけないのが億劫だなと思っていました。
当時はまだネットがそれほど普及していない時代だったので、業者を探すのも大変でした。
いまはネットで一括見積もりもできるのですね。機会があれば使ってみたいです。